電磁波に囲まれた現代の住宅

電磁波とは

電磁波という言葉は複合語で、『電場磁場が空気中を交互に伝搬していく周波数をもった波』と定義されています。なんだか難しいですね。

どうして家から電磁波が出るの?

「磁場」はコンセントを差し込んだだけでは発生せず、家電製品を使っているときにだけ発生します。こちらはある程度距離をとることで解決します。
「電場」とは電化製品のスイッチがオフでも、コンセントに電源コードを差し込んだだけで発生します。「電場」は自然に流れていく性質があるため、アースをすることで人体への影響を回避することが出来ます。
さらに、床下や壁など家の中をめぐる屋内配線からも発生するのです。これはブレーカーを落とさない限り発生し続けます。

「廊下や玄関もお洒落なダウンライトにして、ダイニングやリビングも主照明の他にダウンライトをつけて落ち着いた雰囲気も演出したい」「ここにも照明があった方が便利だな、スイッチも2、3箇所欲しいな」「たくさんの家電製品用にコンセントもあちこちにあった方が便利だし」etc…

このように、現代の住まいは電気が溢れ家電製品ばかりでなく、家を建てる際に配線を多くひくことにより多くの「電場」を私たち自身で作り出してしまっています。そのため、建物そのものから電磁波が発生していまうのです。

 40年前現在
コンセントの数16か所48か所
照明の数16か所42か所
分電盤の回路数6回路23回路
  • 家庭での電気の使用量はこの50年で10倍以上になりました。実際、周りを見渡すと家電製品など電気を使うものがあふれて、私たちの生活は電気無しには成り立たなくなっていることに気づきます。
  • そんな中、電気による健康被害を訴えている方が増えているという事実があります。そのメカニズムはいまだに解明されていませんが、電気の使用量増加と比例するように増えてきたこういった訴えは、双方に因果関係があることを表していると考えられます。

機能的で便利になればなるほど、照明やコンセントに供給される屋内配線も増えてきます。今の住宅は1 軒でなんと平均950m 近くもの配線が入っています。ほぼ1km です。
家電製品の電源コードと同じものが床下や壁の中に1km近くも入っているのです。

布団を敷く床のすぐ下、ベッドや勉強机を配置する壁のすぐ内側。ありとあらゆるところに配線が入り、床、壁から家電製品と同じくらいの電磁波が発生しています。

最も電磁波が発生しやすいのは木造住宅

木造住宅はアースの役割を果たす、地中に埋め込まれている杭や基礎が基本的にはありません。さらに地面に接地している基礎と構造部材もゴムパッキンなどで絶縁されている工法です。そもそも木材自体が電気を通さないため、構造体からの電気の逃げ道がないことで、電磁波が建物に漂ってしまう状態を作るのです。

でも大丈夫。今は「オールアース」という対策方法が確立されているのできちんと知っていきましょう。

なぜ電磁波対策が必要なの?

人間は手や足の指先まで、また体内のあらゆる器官・組織に至るまで、小さな小さな電気信号(生体電流)によって活動しています。この小さな小さな電気は、100V の大きな電気の負荷を受けることによって、生体バランスを崩し、アレルギーを引き起こしたり、自律神経系への影響等が懸念されます。このような障害を「帯電障害」といいます。

人は寝ている間に病気を治し、体力を回復させ、成長します。質の良い睡眠をとり、明日への十分な活力を養うには、特に寝室や子供部屋の電磁波環境を整えることはとても大切です。

電子機器が多い職場、木造住宅、建物の高層階、乾燥しやすい住環境では特に注意が必要です。これから何十年と住み続ける住まいにおいて、毎日の積み重ねが大きな差となってきます。オールアース住宅は新築・リフォームのタイミングでしか導入できません。

安全な基準ってあるの?

国内の電磁波ガイドラインは送電線を基準としたものとなっており、家庭内の電気製品等については対象としておりません。
しかし、環境先進国スウェーデンでは家電製品から発生するパソコンの電磁波を規制したガイドラインがあり、オールアース住宅はこのガイドラインを基に、住まいのセーフティーガイドラインを設けています。

25V/m 以下(スウェーデンMPR-Ⅱ 1990 年制定)

オールアース住宅ってなあに?

私達の生活になくてはならない電気を、その副作用である電磁波の影響を受けずに賢く上手に利用するための方法がオールアース住宅です。

家電製品から出ている電磁波

■家電製品の電磁波発生状況 ※単位:V/m(ボルト・パー・メーター)

デスクトップパソコン:350V/m ノートパソコン: 700V/m
冷蔵庫:500V/m電子レンジ:240V/m

※代表的な家電製品の平均的な数値です。数値は製品によって異なります。

安全に家電製品を使うにはどうしたらいいの?

電磁波の影響を受けず、安全に家電製品を使用するにはアースが有効です。電子レンジや冷蔵庫、洗濯機は感電防止のためアースをとられている家が多いかと思います。実はあのアースが電磁波も抑制してくれるのです。

オールアースポイント

1.直接触れて使用するパソコンは必ずアースをしましょう

デスクトップパソコンは電源プラグが必ず3極(1極がアース)になっています。アースがとれるように各部屋に一つはアースコンセントを設置しましょう。
ノートパソコンはアース線のついていない製品がほとんどですが、アースターミナル付アースコンセントを設置することで、アースをすることができます。

例)ノートパソコンのアースの接続方法
アースターミナル付アースコンセントのアース端子と、ノートパソコンの金属部分を銅線でつなぐだけです。

筺体(きょうたい)と言われる金物で覆われている家電製品は金属部分にアース線を接続することでアースできます。
電気毛布やホットカーペットなど本体が繊維でできているものはアースできません。

■一般的な住宅の床、壁からの電磁波発生状況 ※単位:V/m(ボルト・パー・メーター)

床:184V/m 壁:196V/m

※測定レンジ 0~200
※強いところでは300V/m 近くになることも

床:320V/m 壁:270V/m

※測定レンジ 0~2000

床、壁内部を走る1km 近い屋内配線の影響で、床、壁からは家電製品同様の電磁波が発生しています。
対策をするには家電製品同様アースが有効ですが、アースは金属で囲まれたものや金属素材でないと意味がありません。

2. オリジナルの導電性繊維を床、壁の内部に施工しアースをすることで、屋内配線から発生する電磁波をシャットアウトします

床はフローリングや畳の下、壁はボードを貼る前にシートを施工していきますので、竣工後は見えなくなり、美観を損なうこともありません。

アースの効果

シートを施工箇所した箇所は、ガイドラインである25V/m 以下に低減します。

床:5V/m 床:5V/m

 

アースさえすれば安全なのか?

3.アースでは対策のとれない種類の電磁波もあります

電気式床暖房(ヒーター線、面状発熱体)はアースでは対策のとれない種類の電磁波が発生します。床暖房は電磁波が発生しない温水式か土壌蓄熱式を選択しましょう。※土壌蓄熱式は電磁波は発生していますが、発生源から床面までの距離がとれるため、室内での影響はほとんどありません

4. 電気の引込から分電盤までの幹線は配置に注意

床暖房同様アースをしても対策のとれない種類の電磁波の発生源がもう一つあります。それは、家中の電気が流れる電気の引込から分電盤までの幹線と言われる太い配線です。この幹線が寝室や子供部屋など長時間過す居室の床下を通らないように配慮しましょう。※幹線からの電磁波はオールアースのシートを施工しても抑制できません。


ご自身、ご家族の健康は自分で守る必要があります。私たちはいつでもご相談にのりますので、お気軽にお問い合わせください。

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